私たちの周りでは、洪水を防ぐための河川改修工事や高速道路を延伸する際のトンネル工事など様々な工事が行われていますが、これらの現場からは意外にも多くの泥が発生します。
泥は流動性が高く工事の妨げになるため、これまでは現場内で天日乾燥させたり、セメントや石灰で固化してから運び出していました。
しかし、これらの従来方法では、天日乾燥させる際の広い敷地が必要であったり、固化するまでに時間がかかるなど様々な問題を抱えていました。
そこで、これらの問題を解決するため、泥をすぐに固めて簡単に運び出すことができる「高含水泥土改良剤MT シリーズ」を開発しました。
本製品は建設現場から発生したあらゆる泥土に適用可能です。3つの番手で建設現場から発生したあらゆる泥土を運搬可能にします。
本製品は様々な現場に対応できるよう3種類のラインナップをご用意しています。
性状/荷姿 | 白色粉体/ポリ袋(15kg) |
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添加量 | 約2〜8kg/m3 |
概要 | 泥土中の水分を吸収し、パサパサとした性状に改良 泥土に付着した瞬間に反応が始まるため、軽く混合するだけで改良が可能 |
適用対象土 | ◯河川浚渫土 ◯推進・シールド余剰泥水 ◯ため池堆積土 ◯建築現場等の掘削泥土 ◯豪雨災害等の発生泥士 |
性状/荷姿 | 灰色粉体/ポリ袋(15kg) |
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添加量 | 約1〜5kg/m3 |
概要 | 泥土中の水分を吸収かつ粘性を向上し、モチモチとした性状に改良 溶解した成分が土粒子に絡まることで効果を発揮するため、十分な混合が必要 発じん抑制処理を施しているため、風が強い現場でも飛散を低減 |
適用対象土 | ◯河川・港湾浚渫土 ◯推進・シールド余剰泥水 ◯ため池堆積土 ◯建築現場等の掘削泥土 ◯豪雨災害等の発生泥士 ◯地盤改良・杭打ち泥土 |
性状/荷姿 | 灰色粉体/ポリ袋(18kg) |
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添加量 | 約1〜5kg/m3 |
概要 | 泥土中の粘性を向上し、モチモチとした性状に改良 溶解した成分が土粒子に絡まることで効果を発揮するため、十分な混合が必要 発じん抑制処理を施しているため、風が強い現場でも飛散を低減 |
適用対象土 | ◯港湾浚渫土 ◯海水を含む各種泥土 |
本製品添加後、バックホウで15分程度混合すると泥が塑性状態に改良され、すぐにダンプトラックで搬出できます。
本製品は約1~8kg/m3と非常に少ない添加量で泥を改良できます。
製品自体のpHは中性のため、泥のpHに影響を与えません。
本製品は六価クロムや重金属溶出の心配はありません。
本製品は魚毒性試験を実施し、ヒメダカへの安全性を確認しています。
MT-1は顆粒状、MT-2・3は特殊な発じん抑制処理を施しているため、風が強い現場でも飛散しません。
MT-2・3は金属への付着を抑制する成分が含まれているため、処理土がバックホウやダンプトラックに付着しづらく、ハンドリング性が向上します。
本製品はセメントや石灰などの固化材と併用しても、改良効果や強度発現にほとんど影響を与えません。(MT-1除く)
泥を石灰などで改良する際は水和反応によって大量の熱が発生しますが、本製品は常温で改良可能です。
本製品は特殊なレーザー加工を施したポリ袋に梱包しているため、未開封であれば1年後でも問題なく使用できます。
本製品は低添加量で改良可能なため、フレコンバックで納入される材料と比べ、使用後の廃棄物を大きく削減可能です。
セメントや石灰で泥を搬出する場合に比べて、本製品は約90%のCO2排出量を削減できます。
MTシリーズは、国土交通省NETIS登録製品であるため、
同発注工事で本製品を採用することにより工事成績評定時の加点対象となります。
農業農村整備民間技術情報DB (ARIC NNTD)
登録番号 1335
東京都建設局 新技術情報 DB 登録番号 2023001
静岡県 新技術・新工法情報 DB
登録番号 1757(ふじのくに活用促進技術に選定)
北海道建設部 新技術情報提供システム
登録番号 20241003
茨城県 新技術情報提供 DB 「IT’S」
登録番号 C-24038
本工事はため池の提体盛土および取水施設の築造を行う工事です。ため池内に堆積した泥土を早期に搬出する必要がありましたが、泥土の含水比が高く、ダンプトラックによる搬出が困難でした。
そこで、六価クロムの溶出懸念が無く、工期を短縮できることが評価され、MT-1が採用されました。泥土を本製品で改良した後、約10km離れた処分場へ即時搬出しました。
本工事は河川に堆積した泥土を浚渫し河積を確保するための河道掘削工事です。現場は作業ヤードが非常に狭く、泥土を仮置きするスペースがありませんでした。当初、石灰で改良を検討していましたが、現場が狭く保管場所がないことや近隣への飛散が懸念されていました。
そこで、MT-2が採用され、泥土を本製品で改良した後、約10km離れた仮置き場へ即時搬出しました。
本工事は漁港内に堆積した泥土(約4,000m3)を浚渫する工事です。当初は浚渫土を石灰で改良する予定でしたが、泥土の含水比が高く搬出が困難でした。
そこで、MT-3が採用され、泥土を本製品で改良した後、数km離れた仮置き場へ即時搬出しました。
本工事は集合住宅の建設工事です。オールケーシング工法による掘削から発生した泥土は水分が多く、改良が必要でした。また、発生した泥土は近隣の処分場へ搬出し、その後農地へ転用予定でした。
そこで、安全面や環境面で優れたMT-2 が採用され、泥土を本製品で改良した後、ダンプトラックで処分場へ即時搬出しました。
本工事はゲリラ豪雨の際、市街地への浸水を防ぐための貯水管を築造する工事です。泥土圧シールド工から発生した泥土は、当初密閉ダンプでの搬出を検討していましたが、運搬コストや車の手配が懸念されており、東京都の定める「東京都建設泥土リサイクル指針」にもとづき改良することになりました。
MT-3とセメントを併用し泥土を改良・養生後、目標品質を満たしたことを確認し、現場から搬出しました。
MTシリーズに関する様々な動画をUPしておりますのでぜひご覧ください。
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お客様にMTシリーズをよりご理解いただくため、製品サンプルや
卓上お試しキットの無償提供、配合試験の無償実施をしております。
100gほどの小サンプルまたは400gほどの中サンプルを無償でご提供しております。ご希望の方はお気軽に問い合わせください。
卓上で本製品をお試しいただける「実演キット」を無償で提供しております。ご使用方法も付属しており、本製品の効果を誰でも簡単に確認いただけます。ご希望の方はお気軽に問い合わせください。
現地の泥土を20kg〜30kg程度弊社まで送付いただくと、即時搬出可能な添加量を算出しご報告いたします。
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